スマホからの更新はめんどくさいが

アイノネのMV。

スマホから埋め込むのめんどくさいので昨日は貼りませんでしたが、まあ見て行ってください。

昨日の更新は『スワロウテイル』というより「円都」という世界観の感想だったので、今日は内容についての感想をポツポツ書きます。大した内容にはならないです。

書きたいのは、私自身の感想というより、ネットに転がってる個人の感想への感想ですね。
以下、適当に箇条書き。

・chara全盛期の時代! 可愛いしセクシーで最高!
→chara(グリコ)の演技は本当に良かったと思う。あんなに演技が達者だなんて知りませんでした。
しかし、セクシーさは服装とか化粧とか所作で演出できるけども、「可愛い」に関しては「※個人の感想です」が付くと思うなぁ・・・。
私の目には「ちょいブスな方が娼婦設定に生々しさが出るよな〜」と映っておりました。
まあ、上記の感想を書いた方と私の「可愛い」という語の扱いがだいぶ違うっつー話ですね。ほんと個々人の感想。

・ランがデウスエクスマキナ
→これは私も思った。ランの役どころが便利すぎる。
序盤にテープを解析して、壱万円札のデータが入ってることを割り出したところまでは「スゲーことが出来る奴だなあ!」で済むんですが、終盤のライフルとバズーカぶっ放しは、うーん・・・。
脚本にほとんど不満はなかったのですが、グリコと記者が「何事もなく生還する」シチュエーションへの持って行き方はさすがにご都合主義的だったと思います。
円都の設定のリアルさの中で、ランの正体だけフィクション感が強すぎたのは残念。

・江口洋介かっこいい!!
→同感。
江口洋介っていうと、普段からドラマも映画もほとんど見ないせいで「ガイアの夜明けの案内人」という印象ばっかりが強いんですが、俳優(しかも中国人設定)として演技するとこんなにシブくなるんだなぁ、と思わされました。

・言語がめちゃくちゃに混ざり合ってて冷める、ありえない
→いやいやありえるでしょ。「ピジン語」って言葉ご存知ない?
「ピジン語」を初めて聞いたという方は是非Wikipediaのページを見てほしいのですが、要は互いの意思疎通をする上で「通じる単語」を置いていくといろんな言語から節操なく借用することになるので、結果としてどこの言語とも断定できないめちゃくちゃな言語が誕生するっつー話です。
これが20年前の感想だったら「wikiもないし、そう思われるのもしょうがないね」って話ですが、せいぜい数年前の感想ですからね・・・。無知をブン撒いてるだけっすよ・・・。

・グリコとフェイホンの関係が幼かったからすれ違いを埋められなかった
→これは違うと思う、っつーかこの感想を見た時「どんだけ恋愛マスター視点で書いてるんだよwww」って思いました。
毎日毎日肩を寄せ合って生きてきたフェイホンとグリコの関係が「幼い」なんてあり得ないと思う。二人の恋人らしい描写がほとんどなかったのは、ただの恋人同士を超越した「家族」であったり、円都を生き抜く「戦友」のような関係でもあったからだと思う。
あと、グリコは職業が娼婦なので、商売道具(グリコの下半身)をフェイホンが使い叩くなんて御法度。
グリコが体を売らなくても生活できるくらいフェイホンが稼ぐ力があった場合に限り、もっと大量の愛情表現があっただろうと思われます。そんなもの当然ないわけだけど。あったらストーリーが成り立たねえんだわ!

・言葉のすれ違いについて。
これは他人の感想の反駁ではなくて昨日書いたことの続きなんですが、私の中で引っかかっているシーンを、まず箇条書きで並べてみます。
前提として、
フェイホン→中国語と英語しか話せない
アゲハ→日本語と英語しか話せない、中国語は少し分かる程度
バンドメンバーたち→日本語しか話せない
という状況です

◯フェイホン、レコード会社の人間から手切れ金として100万円を掴まされる。
グリコのマネージャー「1回だけよ。今日限りでグリコのことは忘れてちょうだい」(英語)
フェイホン「グリコ?誰だいそれ。憶えてないね。でも何か思い出したら連絡するよ」(英語)

◯YEN TOWN CLUB(フェイホンが経営するライブハウス)に戻ってきたフェイホン、YEN TOWN BAND(ボーカル:グリコ)の楽器隊たちと再会。しかし、いきなり胸倉を掴まれ、日本語でまくし立てられる。
楽器隊「気取って英語なんか使ってんじゃねえよ!おい誰かこいつ訳してやってくれ」
フェイホン「(困惑している)」(中国語、字幕なし)
楽器隊「こんなとこ辞めてやるよ! アゲハー! ちょっとこっち来て訳してくれよ!」
フェイホン「(助け船が来た、受けて立つという顔)」(中国語、字幕なし)
楽器隊「なんだこれ。何だこの金は」
フェイホン「クソ! 返せクソ!」(中国語)
楽器隊「100万くらいあるぞ」
楽器隊「てめぇグリコのこといくらで売ったんだよ、ええ?」
フェイホン「俺がボスだ」(英語)「解雇だ!解雇!」(中国語)
楽器隊「おいアゲハ、訳してくれ」
アゲハ「みんな辞めるって。お金がそんなに欲しいのか、グリコをいくらで売ったんだ、って」(中国語)
フェイホン「(フェイホンなりの思いを語る)」(中国語、字幕なし)
アゲハ「グリコは大事な商売道具だ、お金をもらって何が悪い、って」(日本語)
アゲハの通訳を聞いた楽器隊、フェイホンを殴る。そのまま出て行く。

◯YEN TOWN CLUBは閉店、撤去。

この一連のシーン、フェイホンが本当は何て言ってたのかすごく気になりますね。
調べれば今の世の中出てくるんじゃねーの?と思って軽く検索かけてみましたが、何と言ってるのか載せてるサイトは見つかりませんでした。うーん軽く検索しただけじゃダメか。
この場面で、グリコが適切に翻訳できていれば、一方的にバンドメンバーに三行半を突きつけられて、フェイホンとグリコがより疎遠になっていくこともなかったんじゃないかなと思います。

そもそもバンドメンバーが最初からキレていたことに対して説明がないんですが、推測するに、レコード会社のピンハネが激しくて彼らにはほとんどギャラが入らなかったのでしょう(でないと、デビューシングルが売り切れ続出の爆発的人気にもかかわらず、キレる理由がない)。
そしてピンハネされた金はそのままフェイホンの懐に流れているに違いない、という疑いをかけられていた。
そこに手切れ金を受け取らされたフェイホンがまんまと現れてしまったから、彼らの疑いは現実となってしまったわけです。
実際はフェイホンの懐が潤う契約なんかされていなくて、まとまった金を持っていたのはたまたまだったにも関わらず。

アゲハの中国語がもう少し達者だったなら・・・。
誤解が解けないままの別れになってしまいました。

『スワロウテイル』のあらすじで、このシーンのことを「金でグリコを売ったフェイホンに、円盗たちが愛想を尽かして出て行く」と書いているサイトがあるんですが、その説明だと「義理の心を持たないフェイホンの冷たさが嫌われた」という意味に取れます。
実際はギャラがクソ安すぎて、誤解されたまま一方的に出て行かれただけだと思います。
(世界で一番価値が高い貨幣が円の世界なので、彼らも円盗の一種なわけですから)

・ここまで書いて、バンドメンバーが抜けたシーンについては「この解釈で間違いないだろう」と思っているのですが、そもそも彼らがピンハネ先としてフェイホンを疑った流れがまだ不明瞭ですね。
(実態はレコード会社が一方的にいい思いをしていただけだったのに)

おそらく、グリコが努めてフェイホンや仲間の円盗たちとの交流を避けて孤立している様を見て、「グリコは大金で売られたから孤独に生きるしかなくなった」と思われたのではないでしょうか。
もしかしたら、バンドメンバーはグリコに既にいろいろ問い質したかもしれません。
しかしグリコは頑として胸中を語ろうとしなかったのではないでしょうか。マネージャーが「誰の言うこともきかない」と言っていましたし。

しかしその頑固さは、グリコなりのプライドの顕れで、スターとしての新しい人生を生ききる覚悟の表明でもあったのではないかと思います。
なんにしても、そんな意思疎通できない歌姫とは続けられない、というのが楽器隊の共通認識になってしまったわけですが・・・。

・グリコは歌うことを「大嫌い」と言っていましたが、愛憎ありあまるゆえの発言なのは間違いないでしょう。
人前で歌うことを恥ずかしがっていたけれど、本当は歌うことが好きでしょうがなくて、フェイホンもそのことを分かっていたに違いありません。

けれど、歌のせいでグリコはフェイホンやかつての仲間たちを失ってしまった。
歌えば歌うほどに、彼女の胸の中の空洞が大きくなっていったことは想像に難くありません。
歌がなければ失うこともなかった、それゆえに「大嫌い」と言えてしまうのでしょう。

___


大した内容にはならないはずが、本編のセリフを抜き出したせいで思った以上の文量に・・・。
最後の方は私の想像を事実のように断定してますが、考えてみたら小説版スワロウテイルとか読んでないし、私の解釈ぜんぶ間違ってる可能性も結構ありますね。

うーん、次は小説版借りちゃうかなー。
ストーリーの根幹がだいぶ違うから、映画と比べてもあんまり意味ないと思うんだけど。
役者が表情つけてるわけでもないから、やっぱり細かいニュアンスは映画特有のものって結論になりそうだし。

なんにしても、「円都」の世界は色々な考察が広がる魅力的な世界です。
CLAMPがハマって『CLOVER』を描きあげちゃった気持ちも分かるわー。

映画『スワロウテイル』のまとまった感想は、こんなもんで。

※追記
フェイホンの字幕がなかったのは、アゲハ自身の口から「フェイホンは本当はこんな冷たい奴だった」ことを観客に分からせるためで、実際はすれ違いなんて存在してないんじゃないか・・・という気もしてきました。
中国語全く分からないから、正解がどっちなのか分からなくてもどかしい〜〜〜〜!!!

でも、基本的に全ての英語・中国語に字幕が出ている映画で、あのシーンだけ意図的に字幕が省かれてるのはおかしいんですよね。
アゲハが画面に現れたのと同期して中国語字幕が付けられていたので、やっぱりあのシーンの中国語字幕は「アゲハにはこう聞こえてる」ってことを表してたと思うんだけどなぁ・・・。
正解が分かる方、いたら助けてほしいっすわー!!

※さらに追記
YEN TOWN BANDの初期楽器隊たちは、スーパーバイザーのアメリカ人と同じで全員円盗2世だったのかもしれません。
となると、「祖国がない」「見た目は外人だけど中身は日本人」という彼らなりの「ねじれ」の表現方法として音楽があって、お金を第一に考えているフェイホンと根本的に分かり合えてなかったって可能性も・・・。
彼らがいずれ日本を出て行く円盗なのか、日本以外に行く場所がないのに居場所を持たない円盗2世なのかで、あのシーンの解釈がまた全然変わってしまうと思います。
私が断定的に書いたのは「彼らも円が欲しい円盗」だった場合です。
でも考えてみたら、彼らはコテコテの日本語しか話せないんだから、金のためだけに音楽やってるとは到底考えられないんだよなあ・・・。
あああ、私が全て間違っていたよ。たぶんね。
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