最近読んだ本
2015-11-14 Sat 18:59
・『新宿スペースインベーダー』(新潮社、玉袋筋太郎)630円
2011年に刊行された同著が文庫化されたもの。ずっと気になってたんだけどつい忘れてしまって、先日やっと買った。

感想としては、面白かったです。良い青春小説でした。
ただ、私が聞きかじっていた設定「雀荘がスペースインベーダーのブームに飲まれつつあった頃、家業が雀荘の玉袋少年はインベーダーゲームに夢中だった」という部分は、期待したほど本編に登場しませんでした。
雀荘に関する描写はほとんどゼロ。インベーダーゲームはそれなりに出てきますが、麻雀との関連付けは全くされてませんでした。

それはさておき、各章が「悪ガキの小学生時代」の思い出としてどれも秀逸で、
一部のみ「マジでエグいことやってるからページめくるのが辛い」ことを除けば、最後まで飽きずに読み進めることができました。
初見の著者(タレントとしては全く初見じゃないけど)の本なので、どこまで過激な内容をブッ込んでくるか分からないゆえの、ページをめくる躊躇。
まあ結局エグいことやった連中は全員キツい制裁を受けるので、スカッとはしてないけど、読んでいて安心しました。

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しかし、悪ガキが主人公の半自伝的小説といえばゲッツ板谷の『ワルボロ』がやはり最高峰だなぁ、とどうしても比較してしまいます。
『ワルボロ』は「友情」「努力」「勝利」の要素がどれも100点満点で、スパイスとして恋愛要素入り。
『新宿スペースインベーダー』と違って主人公たちが中学生なので、そのぶんやれることがいろいろ増えているせいもありますが、読後感の「アツさ」がやはり群を抜いています。
そのぶん、続編の『メタボロ』『ズタボロ』はいろいろ残念でしたが・・・。まあ、それはしょうがない。

各小説を私の主観で評価すると、以下のようになります。

『ワルボロ』
友情 5
努力 5
勝利 5

『メタボロ』
友情 3
努力 2
勝利 1

『ズタボロ』
友情 4
努力 3
勝利 3

『新宿スペースインベーダー』
友情 5
努力 2
勝利 3

『ワルボロ』シリーズと比較すると、『ズタボロ』と並ぶかそれ以上か、といった感じ。
主人公が小学生につき、「努力」がほとんどないのはしょうがない。「勝利」らしい勝利もそれほど多くない。
「友情」に関してだけは、『ワルボロ』と並ぶ文句なしの100点満点です。「友情」要素は本当に素晴らしかった。

『新宿スペースインベーダー』はどうも続編があるっぽい噂を聞いているのですが、調べたところまだまだ執筆中の様子。
1作目でこれだけ素晴らしい仲間たちに囲まれてしまっていると、「この後何人かはいなくなっちゃってるんだろうな・・・」とつい心の準備をしてしまいますが、まあそれはそれとして、どんな続編になるのか、とても楽しみです!
向こう数年は出ないんだろうけど(『新宿~』は筆を執ってから4年後にやっと刊行できたらしい)、楽しみに待とうと思います。
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