討鬼傳二章~桜花と橘花
2015-01-26 Mon 11:09

紹介が遅れたな、陽子


神垣ノ巫女の橘花だ。
里の結界を担ってもらっている


こんにちは、陽子さん。
お元気そうで何よりです


何だ、すでに面識があったか
(特別な仲だ/知らない人だ)


(特別な仲だ)
ほう……?
それは面白いことを聞いた


詳しく聞かせてもらおうか?


ね、姉さま。ただの冗談ですから


からかわないでください、陽子さん


言っていなかったか?
橘花は私の妹だ


妹と仲良くしたければ、
姉である私を通してもらおうか


……まあそういうことだ
(似てない/似てる)


(似てる)
そうか?
そう言われると嬉しいな


神垣ノ巫女は、“鬼”の影響を排除する
結界を作り出せる唯一の存在だ


人の世を守る要、神聖不可侵の存在


本来ならば岩屋戸(いわやと)に
閉じ込められ、自由に外出も許されん身だ


もっとも、ここでは関係のないことだがな


……感謝します、お頭


……俺は堅苦しいのが苦手でな。
それだけのことだ


それに……理解者にも恵まれているようだ


引き続き、里の守りを頼む


お任せください、お頭


お前たちもな、桜花、陽子。
この先の戦に備えておけ


容易ならざる相手になるかもしれん


里を死守する覚悟で臨むぞ

---


ぬしがわしを解き放った剛の者だな


中々天晴な戦ぶり。気に入ったわ


人魂となってしまった身だが、
ひとつ力を貸してやるわい


川中島で上杉と睨み合っておったら、
いきなりあの“鬼”が現れおってな


正に謙信に打ち掛かろうというときに、
ぱくりと一呑みされてしまったというわけよ


まったく忌々しい物の怪どもめ……


しかし、上杉めが仰天してひっくり返って
おったのはちと笑えたわ


奴の澄まし顔が絶妙に崩れておったわ。
ガッハッハッハ!


今頃はどこでどうしておるのか……


奴らがどこから来たのか知らんが、
我らに戦を仕掛けたこと、後悔させてやろう


この風林火山の旗の下、
わしとぬしが戦働き、とくと見せてくれる


もっとも、どうも時間がないようじゃ


急げよ、わっぱ。
事態は風雲急を告げておる


疾きこと風の如くと、肝に銘じよ
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