討鬼傳二章~橘花と千里眼
2015-01-22 Thu 08:23


皆様、よくご無事で……


よく踏みとどまった。
富嶽、お前の活躍は聞いている


俺の手柄じゃねえ。
だろ? 陽子
(自分のお陰だ/皆のお陰だ)


(皆のお陰だ)
そういうこと!


まったく、命知らずだな、あんたらは


放っとけ


お頭、喜んでばかりもいられません。
“鬼”の動きは明らかに……


…………


やはり……橘花に見てもらう必要があるか


橘花様の千里眼を?


ああ。
倒した“鬼”の欠片は回収しているな?


はい、ここに


よし。
木綿、橘花を呼んできてくれるか


橘花様を?
わ、分かりました!

---


神垣ノ巫女のご登場か。
この機会に、ぜひお近づきになりたいね


キミ……ほんと見境ないわね


安心しろ、お子様には興味ない


誰がお子様よ、このすかたん!
(誰?/神垣ノ巫女?)


そう言えばお前には紹介していなかったな


まあいい。すぐに分かる


お頭、お呼びとか


わざわざすまんな。
お前に読んでもらいたいものがある


ここしばらく、
俺たちを襲撃している“鬼”の一部だ


“鬼”の残留思念……読めるか?


やってみましょう


…………


科戸の風の 天の八重雲を吹き放つ事の如く


朝の御霧 夕の御霧を
朝風 夕風の吹き払ふ事の如く


祓へ給ひ 清め給へ


…………


……微かな思念の残り香を感じます


命令、束縛、強制……


その思念の先に、力強い存在を感じます。
ここより東に九里、いえ十里……


そこに、何かが……


うっ……くっ……。
すみません、これ以上は……


十分だ。
負担をかけてすまなかった


いいえ……お気になさらず


何度見ても、大した力だ


やはり“頭”がいるか……


“頭”でございますか?


ああ。どこかに“鬼”の指揮官がいる


そいつを見つけ出して討つ。
今の状況を終わらせるにはそれしかない


だが……今は休め


次なる戦いに、勝つためにな


俺からは以上だ


…………
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