討鬼傳一章~就寝
2015-01-15 Thu 13:04


……では、これ以上の増援は望めないと?


ああ。
現在の戦力をもって対処しろと言ってきた


霊山は……戦況を分かっているのですか


ホオズキの里が全滅したように……


今度は我々に死ねと言うのですか!


…………


……っ……失礼しました


……構わんさ


万が一に備えて、
戦力を温存するつもりだろう


たとえそれで、
ウタカタが全滅することになってもな


結局我が身大事か……


そう腐るな


八年前の悪夢を思えば、
分からん考えでもない


新入り一人よこしただけでも、儲け物だ


奴を鍛え上げろ。
増援がない以上、戦力の底上げを図る他ない


今はそれしかありませんか……


それに……


……?


あの目……


奴は、存外化けるかもしれん


…………

---


……お前が我が使い手か?


奴らから解放してくれたこと、礼を言う


我は源頼光。
“鬼”を討つ鬼の先達ぞ


再び“鬼”と戦えるとは腕が鳴る


酒呑童子の素っ首を叩き落とした技の冴え、
お前にも見せてやりたかったが……


突然背後から現れた“鬼”に襲われ、
致命傷を負ってしまった


そのまま人魂となり、流れ流れて
餓鬼などに喰われてしまった始末……


我が一生の不覚……


この上は、せめて我が魂の力を貸し、
“鬼”に一矢報いるとしよう


……近くに綱の気配を感じるな。
金時もいるか


いずれお前の元に集う日も来よう


ゆめゆめ忘れぬことだ


我らは常にお前と共にある


深い夜の闇も、魔を呼ぶ黄昏も、
恐れる必要はない


我らがお前の力になろう


滅びの訪れる、その時まで……


一章
金眼四ツ目の守り人
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